ハリーポッターのダンブルドア校長が少女に手紙!家族を殺された悲劇の物語

いま海外メディアで話題になっているある物語があります。 話しの主人公はアメリカに住むある女の子。少女の名前はキャシディ・ステイさん15歳。 両親と兄弟達とアメリカはテキサス州で学校に通うごく普通の女の子だったキャシディさん。 そんなキャシディさんは、ある日突然想像を絶するようなある悲劇に見舞われてしまうのです・・・。

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叔父が家族全員を銃殺・・・・!

2014年7月。ある日突然、キャシディさんの叔父ロン・ハスケルがキャシディさんの家を訪れます。この叔父は別れた元妻(キャシディさんにとっては叔母)を探しているのだというのです。叔父は家族に元妻の居場所はどこなのか教えろ!と脅します。 しかしキャシディさんの両親はそれを拒否。とここまではよくありそうな内輪もめで済みそうな話なのですが、キャシディさん一家には悲劇的なことに、この叔父は次々と家族を銃殺していったのです。

キャシディさんの父親(39)、母親(34)を射殺し、そして残酷なことにまだ幼いキャシディさんの弟妹たちまでもその汚い手にかけたのです。 殺された時、弟のブライアン君は14歳, 妹のエミリーちゃんは9歳、レベッカちゃんは7歳、そして末っ子のザック君はまだ4歳でした。

悲劇から数日後キャシディさんが記者会見

家族全員を銃殺されてしまったキャシディさん。まだ15歳の少女にとっては精神的にもとてもダメージが大きく、普通なら寝込んでしまうような自体です。 しかしキャシディさんは違いました。立ち上がったのです。 多くの友人や知人、そして押しかけるマスコミたちの前に現れたキャシディさんは気丈にも笑顔を崩さなかったのです。 おじいさんに寄り添ってもらいながらキャシディさんは事件のこと、そして家族のことを語りました。

そこでキャシディさんは言いました。涙声になりながら「ママもパパも、ブライアンもエミリーもレベッカも、ザックも今はもっと素敵な場所にいるはずです。きっといつか私も彼らに会うことができると思います。強く生きます」 そしてキャシディさんはこのスピーチの中である小説の一節を口にします・・・・・。

ダンブルドアの言葉が魔法をかける

“Happiness can be found even in the darkest of times,if one only remembers to turn on the light.” 

出典:ハリーポッター原書アズカバンの囚人

このフレーズでピンときた人は相当なハリーポッターマニアかもしれません。 原作の英語を日本語に訳すとこうなります 「暗闇の中でも幸せを見つけることはできます。明かりをともすことを忘れなければ」 これはハリーポッターシリーズの「アズカバンの囚人」でダンブルドア校長が言った台詞なのです。キャシディさんはこのフレーズを口にする前に「私は本当にハリーポッターが好きなんです」とちょっと照れくさそうに笑いました。 そしてこの言葉を口にしたのです。 この一連のエピソードは瞬く間に全米中に広がり、そしてこれを見た誰かがFacebook上にキャシディさんを支援するための特設ページを作り上げました。

ハリーポッターの著者JKローリングさんも事件を知ることに

家族を殺された少女がダンブルドアの言葉を引用し、強く生きていこうと決心する姿にローリングさんは心を動かされました。 そしてある行動に移るのです。それはとても粋な計らいで、世間の人々も涙することになるのです。 ローリングさんはダンブルドア名義でキャシディさんに直接手紙を送ったのです。

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photo credit: zappowbang via photopin cc

実際の手紙の内容は公表されていませんが、その手紙はダンブルドア校長が書いているような書き方であったといいます。 話しはこれだけでは終わらず、キャシディさんの元にはなんと手紙と一緒にホグワーツ魔法魔術学校の入学通知証、入学に際して必要となるお馴染みの学用品リストに、魔法使いには欠かせない魔法の杖、そしてキャシディさんが引用したダンブルドアの言葉が載っているアズカバンの囚人がサイン入りで送られてきたとのこと。

家族を殺されてしまった悲しみはそう簡単に言えることはありませんが、これが少しでもキャシディさんの心に明るい光が差し込むといいですね