どんなに高価なシャンプーやトリートメントでヘアケアしても中々改善されない髪の悩み。もしかしたらお使いのヘアブラシを変えるだけで劇的に髪の毛の悩みが減るかもしれません。
ここ最近は髪のお手入れに日本で古くから愛用されてきた「つげ櫛」を使う女性が増えているそうです。
つげ櫛は国産物の大変高価なものから、100均などで売られている比較的安いものまで色々と市場に出ていますが、手入れの仕方や使い方によって効果も変わってきます。
つげ櫛とはなに??
つげ櫛とは、黄楊・柘植(ツゲ)からのみ作られた木製の櫛のことを意味します。つげ櫛は古くから日本の女性に愛用されてきた伝統的な櫛として有名です。
つげ櫛には、近年、主に生産されている化学製品(プラスチック)製のヘアブラシとは違って様々なヘアケア効果があるといわれています。
静電気がおきにくい・髪に艶がでる・抜け毛や切れ毛がなくなる・天然パーマやくせ毛が落ち着く・うねりが落ち着く、などなど美しい髪に仕上げてくれる多くの効果が期待されます。
つげ櫛の人気メーカー・販売店
つげ櫛といっても国産から輸入材まで現在色々な素材・材木が混在した状態で市場に出回っています。「薩摩つげ」と呼ばれる一級品は櫛といえども2万円前後しますし、そういった伝統的な櫛に手がでない場合は100均で売られている「つげ櫛」と表記されたものに椿油などを染みこませて使っている方もいるようです。
こだわりだすとキリがないのですが、口コミなどで評判がいい、もしくは話題になっているものをまとめて一覧にしておきます。つげ櫛選びの参考になれば幸いです。
京つげ櫛の十三や
やはり京都でつげ櫛屋さんといえば「十三や」さん。京都旅行のお土産として購入していく女性も多いようです。口コミの評価の高さも群を抜いており、品質・人気・ともに折紙つき。十三やさんはつげ櫛をつくり続けて百年余り、つげ櫛の老舗店です。使い込むごとに櫛の色にも変化があり、使う持ち主に寄り添いながらしっくりとくる滑らかさを発揮していきます。
椿油を染み込ませて磨くなどのお手入れも必要になるので、そこが手間と思うかどうかは人それぞれですが、使い込めば自分だけのつげ櫛へと変化していきますし、なによりたった一つの相棒として長く付き合える存在に。
お値段はやはり1万円前後と、プラスチック製のコームと比べると高いですが、髪の艶めきが手に入ると思えばお安いかもしれません。
店舗は京都市下京区四条通寺町東入ル13
京都つげ櫛「二十三や」
十三やと名前も似ており、同じく京都は四条通にあるのが「二十三や」さん。1822年創業とこちらも老舗のくし専門店。国産のつげを使い、職人さんが熟練の技で丁寧に作り上げたつげ櫛を購入することができます。長さや型さ、重さなど作品によって個性も色々。使い込むほどに飴色に変化していきます。芸子さんや舞妓さんなども愛用しているそうです。
自分へのご褒美に、お友達やお母さんへのお土産やプレゼントに喜ばれそうです。手頃サイズなのでそのまま携帯できますから、出先で髪の乱れを整えたりと使い勝手もいいようです。
「かづら清老舗」
かづら清老舗さんは椿油やローション、クリーム、かんざしなど女性のコスメアイテムやグッズなどを販売しているメーカー。見た目の可愛らしさなどからニューカマーのように思えますがこちらも創業は慶応元年と老舗店舗の一つ。さつまつげ櫛は国産(鹿児島産)の材木を使用。大きさや用途によって値段に大きな差があるので、自分にあったものを選びたいところ。
通販での販売もしていますので京都にわざわざいけない人でも購入できるのが嬉しいところ。実店舗は京都に現在3つあり、祇園本店、寺町店、麩屋町六角店があります。京都に足を運んだ際はぜひチェックしておきたいブランドです。
櫛留商店
櫛留(くしとめ)商店創業明治36年、名古屋でつげ櫛を手作りしているお店。一つ一つ職人さんの手で丁寧に作りこんだつげ櫛は、これまでにもメディアに度々取り上げられるなど話題のお店です。
使い方や保管のしかたなども説明されているのでホームページを見てみるとよさそうです。手作りの最高級品ですから価格はやはり2万円前後になりますが、つげ櫛としてはこれくらいの値段は平均的かと思います。実店舗ではつげ櫛作りの体験教室などもあるそうです。
辻忠商店
つげ櫛工房の辻忠(つじちゅう)商店は、大阪は貝塚市にあるつげ櫛専門店。一つのつげ櫛を作りあげるのに1年を有することからも分かるとおり、一つ一つ心を込めて丹念に作品を完成させていきます。使用しているのは、全て国産のさつまつげ。あらかじめ椿油で手入れがされているそうで、届いたその日からヘアケアとして使えるようです。工房では通販販売をしていますから、そちらで購入ができます。
廣島つげ櫛店
廣島つげ櫛店さんはベテラン職人であられる廣島政夫さんが全工程を手作りにこだわり最高のつげ櫛を作ることで有名なつげ櫛。材料はもちろんこだわりの国産。こちらの廣島つげ櫛店さんはなんと創業200年を超えるそうで、7代目の廣島政夫さんもすでに70年近くつげ櫛を作り続けてらっしゃるそう。
詳しいことは色々な方が書かれていますが、こちらのサイトさまではその工程の様子、お店の情報などはこちらのサイトさまをご参考にしてみてください。
薩摩つげ櫛「喜多」
鹿児島県は指宿市にあるつげ櫛製作所、「喜多」さん。指宿市は薩摩つげの産地でもあることから、薩摩つげ櫛の製造が盛ん。当然こちらの製作所でも職人さんが一つ一つ丁寧につげ櫛を作り上げています。てまひまかけて匠の技を集結させたつげ櫛は一点ものとして大事に使っていきたいものです。こちらも通販での販売をなさっている他、北は札幌から東京を含む首都圏、名古屋や大阪などで特産店として出張していることもあるようです。デパートの特産店を見つけたら要チェックのお店です。
くしのみせ泉
くしのみせ泉さんは大阪府にある本つげ櫛・ブラシ専門店。大阪府伝統工芸士が一つ一つ手作りで櫛やブラシを作成しています。さつまつげではなく外国産の「ほんつげ」使用で、お値段はとても求めやすく、初めてつげ櫛を使う方や手軽に購入したい方におすすめです。くしのみせ泉さんのつげ櫛はどれもデザインが素敵。桜や梅、椿など美しい花の柄が掘り込まれていて、思わずうっとりしてしまいます。使うだけではなく、見る楽しみのあるつげ櫛として人気も高いようです。
いかがでしたか?まだまだつげ櫛を販売しているお店がたくさんあるので、見つけ次第ここに記述していきます。